「古代ロマンの都、ギリシャ ・・・ イラクリオン(クレタ島)」

ヴェネツィアの砦

ヴェネツィア砦のある風景


クレタ島は数あるエーゲ海の島々の中で、ギリシャ最大の島である。島の首都イラクリオンは意外と小さな港町だった。見所としては港の先端にあるヴェネチアの砦、旧市街の中心にあるモロシニの噴水、考古学博物館ぐらいしかない。この港町の最大の魅力はクレタ島の誇るミノア文明の遺跡、クノッソスへの玄関口であることだ。紀元前2600年〜1700年の昔に栄えた幻の文明、ミノア文明。その反映の記録がクノッソスの遺跡に残っている。クノッソスはこのイラクリオンからバス(往復一人1.80Euro)で25分ほどの距離にある。

ヴェネツィアの砦の内部

モロシニの噴水


まずはイラクリオンの名所、ヴェネチアの砦に行ってみることにする。入場料は2Euro。16世紀中頃に建てられたこの要塞は強固な石造りの建物だ。まるでワイン貯蔵庫のような内部は暗く、少しかび臭い。石でできた階段を上ると当時見張り台として使われていた砦の屋上に出ることができる。ここから見るエーゲ海、イラクリオンの港の眺めは素晴らしい。

 

8月25日通り

ギロ・ピタを頬張る家族


砦に続いている防波堤を戻ると街の中心へと伸びる8月25日通りに出る。ベニセル広場に出ると、この街ではちょっとばかし有名なモロシニの噴水が見える。14世紀に作られたというライオン像が噴水の周りを取り囲む。この噴水の周りにはカフェ、レストランが立ち並びたくさんの人で溢れ返っており、とても賑やかだ。おいしそうなギロ・ピタの店の前で木陰に腰を下ろしてギロ・ピタを頬張る家族の姿が微笑ましい。


1821通り

イラクリオンの海岸


その他イラクリオンには考古学博物館がある。クノッソスから発掘された出土品からクレタ島全土の出土品まで幅広くミノア文明の出土品が展示されている。「牛頭のリュトン」、「蛇の女神像」などは一見の価値あり。



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