「古代ロマンの都、ギリシャ ・・・ イアの夕日(サントリーニ島)」

カフェからサンセットを待つ人々

サンセットを眺める展望台

ここでしか体験できないイアのサンセットを見るために、夕方イアに向かった。フィラからバスに揺られてたどり着いた街には、まだ午後の光が燦々と降り注いでいた。サンセットを見る絶好の展望台にはまだちらほらしか人がいなかった。場所とりをしてイアの景色を眺めながらゆっくりと過ぎる時間を楽しむことにする。

展望台の上は人だかり

夕日の当る教会

イアの街はフィラと似ていて、細かな路地が入り組みながら続いている。路地の両側には白壁のカフェやレストラン、お土産物屋が軒を連ねている。時折見かける教会は白壁に青いドーム型の屋根で、ほんとに絵葉書の世界がそこにあるみたいだ。エーゲ海の風景として知らずに思い描いていた景色そのものを目の前にし感動する。

夕日と教会

夕日と風車


幸い今日は雲ひとつなく、エーゲ海に沈む格別なサンセットを見ることができそうだ。人々はサンセットを眺めるために自分だけの場所を確保し、その時を待つ。カフェのテーブルから路地の階段、風車の前から人の家の屋根まで、思い思いの場所でほんのわずかなひと時を待っている。やがて太陽の傾きが深くなるにつれ、景色全体が黄昏色に染まり始めた。白と青に彩られたイアの町並みが色ずいていく。

展望台に続く細い道でバイオリン弾きの少年がいつの間にか演奏を始めていた。時折ずれる旋律がまだあどけない少年らしさを演出している。エーゲ海に沈む夕日、黄昏色に染まるイアの町並み、バイオリンの調べが溶け合い、極上の時間が流れていく。

 

夕日と教会

イアの夕日


夕日が海にその姿全てを沈め終わる頃、イアの街に灯りが次々と燈り始める。じっとサンセットを眺めていた人々はめいめいに立ち上がり、深夜まで続く宴をこれから始めるのだろう。エーゲ海の夜はまだ始まったばかりだ。



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