ニューヨークの今日この頃



番外編 「ニューヨーカーのリゾート地、グランド・ケイマン - スクーバダイビング編」



船上にはタンクがいっぱい

 

Norizoダイブするの巻

 

魚と泳ぐインストラクターのTara

 

スティングレイシティ

 

スティングレイに餌付け

 

こんなに近くで

今回生まれてはじめてのダイビングにチャレンジすることを決心して、ケイマンにやってきた。PADIオープン・ウォーター・ダイバーの証明書(いわゆるCカードと言われている)を取得するべく、滞在先のTreasure Island Resort内にあるダイビング・ショップ、”ボブ・ソトス”に向かった。本来月曜日から始まる4日間のコースなのだが、金曜日からもコースを始めてくれると聞き、証明書取得コース分US$395をお店に支払った。教科書から機材のレンタルまで全て込みこみなので安いのかも。

初日の午前中は学科の勉強をビデオを見ながら進め、簡単なテストをする。午後には早速プール実習が始まった。はじめて背負うボンベは重く、ふらつく足にフィンがからみつくようにバランスをくずしながらプールに飛び込んだ。レギュレーターを通した呼吸はなんとなく息苦しく、水圧による耳の痛みにちょっとばかしめげそうになった。

2時間ほどプール実習では緊急時のレギュレーター交換、水中ホバーリング、マスクの水抜きなどを練習した。ここで一応マスターしておかないと、海に潜ってから大変なのでちょっとまじめに練習してみた。コンタクトをしているとマスクの水抜きが目を瞑りながらになるので難しい。

翌日の午前中も学科の続きを勉強しつつ、テストを行う。南の島まできて勉強しているのは複雑な気分だ。お昼をはさんでいよいよ海洋実習に向かった。自分の背丈よりも深い海の中は、少しばかりの息苦しさを除いてなんだか胸踊る新世界のようだった。
プールで練習した一連の動作の反復に加えて緊急浮上などを行う。この日の午後はボンベ2本分、2度のダイビングを通して徐々に心の中から海底の恐怖は消えていった。
 

3日目は午前中から海洋実習。コンパスを使った海上、海中での移動などを行う。海洋実習の海底には巨大な1メートルを越えるターポンの姿を時折見かけた。だんだんと海底世界の魅力に取り込まれはじめているのがわかる。
ボンベ2本分のダイブが終わるとインストラクターのTaraから”コングラッチュレーション”の祝福の言葉を受け取り、晴れてオープン・ウォーターの証明書を取得できた(といってもテンポラリのもので、後で本物が送られてくる)。正味2日半であっさりと証明書が取得できてしまってなんだか拍子抜けな気がする。ともあれ、これで世界中どこにでも潜れるかと思うとついほくそえんでしまった。

証明書を取った翌日、早速潜りに行った。ケイマンに来たらここには必ず訪れろといわれている「スティングレイ・シティ」が初ダイブの場所となった。
スティングレイ、つまりたくさんのエイがこの場所に集い、ダイバー達が餌付けを行えることで有名なケイマンの名物だ。餌付け用のイカが入ったつぼを手に、ボートからダイブ、BCDから空気を抜きながらゆっくり潜水をはじめると、早速眼下に4匹ほどのエイが見えてきた。巨大なマントを広げたようなエイ達が次々と集まって来て、気がつくとその数が総勢3、40匹ほどになった。
餌付けはイカを握って手を伸ばしていると、ゆっくりとエイが近寄ってくるので、ちょうどエイの口が近づいた所で手を広げるとヒュっという感じにイカを吸い上げて食べる。 海底でこんな体験ができるとは、不思議なものだ。身体のまわりをエイ達が餌をねだってぐるぐると回っていた。

証明書を取得後、せっかくだから「スティングレイ・シティ」だけ潜ろうと思っていたにも関わらず、結局タンク6本分もダイブしてしまった。それだけ新しく踏み込んだダイビングの世界が魅力的だったことと、せっかくのダイバーの楽園、ケイマンだったことが原因だろう。おかげで懐がすってんてんになってしまったのは言うまでもない。

「ケイマンの海に住む魚達 其の1」
「ケイマンの海に住む魚達 其の2」
「ケイマンの海に住む魚達 其の3」
「おまけREALムービー」 (872KB)


番外編 「ニューヨーカーのリゾート地、グランド・ケイマン」
・番外編 「ニューヨーカーのリゾート地、グランド・ケイマン - スクーバ・ダイビング編」


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