「太陽のサーカス CIRQUE DU SOLEIU - DRALION」



太陽のサーカスがニューヨークに再来した。 「ALEGRIA」から数年、久しぶりの「CIRQUE DU SOLEIU」だったので会場に行く途中から心はわくわくしていた。初めてこの新進気鋭のサーカス軍団と出会ったのは「SALTIMBANCO」だった。音楽、映像、衣装、演目が融合した新世界を体験し、サーカスの認識が変えられた作品だった。その後にラスベガス見た「MYSTERE」も期待を裏切らなかっただけに、楽しみにしていた新作、「DRALION」がニューヨークに来たのを知った時にはすかさず予約を入れてしまった。いつもバッテリーパークの脇にはっていたテントが今回はリバティ・ステート・パークに場所を変えての興行だ。

ニューヨーク・ウォーター・ウエイ(フェリー)にのってたどり着いた会場は家族連れでいっぱいだった。自由の女神、マンハッタンの見下ろせる会場には青と黄色のテントがどっしりと張られている。上演開始までの待ち時間にはピエロのメークをつけていないピエロ(CROWN)達が会場の客を楽しませている。


「DRALION」の目玉は中国曲技団だった。オリエンタルの雰囲気漂う幻想的な作品に仕上がっていた。 獅子が怒り、太鼓の音が鳴り響く中、空を駈け、円卓に舞う。曲芸、バレエ、体操、ストリート・パフォーマンスがミックスされた「CIRQUE DE SOLEIU」独特の演目は既存のサーカスのイメージを塗り替えてしまう。印象に残っているのは始めに出てきた中国の女の子の一人演技だ。片手での逆立ちと一言でいってしまうと地味な演技なのだが、その難しさがわかるだけに驚きが隠せなかった。

カーテンコールに出てきた演技者達を称えるスタンディング・オベーションが観客の満足度を伝えていた。「DRALION」は6月いっぱいまでNYで興行を行い、シカゴ、ボストンと興行予定。



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