「発売してない映画が売られている不思議」



キャナル・ストリート にて
チャイナタウンを歩いていると様々な屋台や物売りがいたるところ出没しているのを目にする。大概の屋台で売っている食べ物は日本人の口に合う。お勧めは手羽のから揚げと焼きソバと個人的には思っている。

チャイナタウンのストリートに立ち並ぶ物売りは怪しい匂いがいっぱいする。中でも特に怪しいのはビデオ売りのおばちゃんだ。なぜ現在公開中の映画のビデオが売っているのか、どう考えてもおかしい。もちろんビデオ屋さんにもならんでいない。

このパッケージが自作とは思えないほどちゃんとしていたりするから一瞬ワーナーブラザーズとかから売り出した本物かと間違えてしまう。中身はというと、最近はあやしいのを買ってないのでちょっと自信がないが、人から聞いた話では一応きれいに映っているらしい。最近のDVカメラとか性能いいから当然か。 昔一度だけ「ゴッドファーザー3」を買ってみたことがあるが、あまりの画質の汚さにがっかりしたのを覚えている。
 
発売するまで待てない人、ちょっとでも安く買いたい人達がたくさんいるからこのあやしいビデオ売りもいなくならないんだろうか。そんな想いをめぐらせながら眺めていると、そそくさとカートに布をかけておばちゃんは歩き出した。後ろを振り返ると二人の警官が歩いてきた。「がんばれ、おばちゃん。捕まるなよ」っと心の中で声をかけて私は歩きだした。


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