「グランドセントラル駅」

久しぶりにグランドセントラル駅(Grand Central Station)を通りかかったので覗いてみた。この駅にはニューヨーク近郊のメトロノースが通っている。まあ、地下には4,5,6,7,Shuttleという地下鉄も通っているが。マンハッタンに住んでいると、なかなかこの駅から地下鉄以外の電車に乗ることはない。なぜってニューヨークのアップステイトやコネチカットにはほとんど遊びにいくべきものが何もないからだ(遊びだけなのか、普通?)。誰がメトロノースを使うかっていうと、ニューヨーク近郊に家を持ってマンハッタンまで仕事に通ってくる通勤者達なのだ。というわけで、通勤時間の駅はほんとに人でごったがえすのである。



その昔、この駅からも長距離列車であるアムトラック(AMTRAK)が発着していたのだが、ある時を境にペンシルバニア駅(Penn Station)に発着場所が移ってしまった。当時その理由を聞いたような記憶もあるのだが、もう覚えていない。なのでワシントンDCやボストンに行くときにもこの駅は使わないのである。

グランドセントラル駅といえば、これまでも数々の映画に登場してきた。鮮明に記憶に残っているのは、「恋に落ちて(Falling in Love)」(1984年)の中でロバート・デニーロとメリル・ストリープがこの駅で再会したシーンだ。当時まだアメリカになどいったこともなかった頃に、アメリカの駅はなんてかっこいいんだとしょうもないことに感動したことを覚えている。

この駅にはとっても有名な「オイスター・バー」がある。古くからの老舗レストランで、いろんな種類のカキをつまみにビールが飲める。もちろんメインにロブスターを食べても結構。お勧めはクラムチャウダーかな。でもボストン行ったら全部食べれるっていうのはとりあえず忘れよう。

中央広場(とでもいうのだろうか)の周りの2階には四方にテーブルと椅子が置かれ、バー&カフェになっている。仕事帰りのスーツ姿の人々がビールを飲んでいる。もうそんな季節になったんだなってちょっと実感してしまった(さすがに寒い冬はこのコーナーは閑散としている。なぜなら吹き抜けでとっても風通しがよいから)。

最後に一つ、この駅の天井には星座が描かれている。かつては汚れ、かすれて消えかかっていたのだが、ちょっと前に大々的に修復をし、現在は新たに緑色に塗られた天井に星座が描かれているので、つい上を見上げてしまう。たまには昼間に見える星空もいかがかな?




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