・コニーアイランドの初夏



ニューヨークもめっきり暑くなり、そろそろビーチの季節が近づいてきた。せっかくなので先日地下鉄でコニーアイランドに行って来た。マンハッタンから地下鉄N線に乗り約4,50分乗るとコニーアイランドに着く。ブルックリンにあるビーチなだけに、駅を降りるといきなり雰囲気が違う。ここってほんとにニューヨークなんて不思議に思うぐらいだ。そりゃお金持ちはまずここにはこないから当然だが。地下鉄でこれるということは、$1.50しか交通費がかからないので結構お得なのだ。

コニーアイランドには見渡す限り続いているボードウォークがある。日本の海岸には見かけないので「渚のボードウォーク(Under the boadwalk)」って曲名がピントこなかったが、初めてアメリカのビーチに行ったときにようやくなんだかわかった。いくつかアメリカ各地のビーチに行ってみたが、たいていどこのビーチにも長く続くボードウォークがある。日本でいうところの海の家のようなお店がこのボードウォーク沿いに立っている。アメリカだとラーメンもカレーも売っていないので大抵ホットドックかハンバーガー、ピザしかお昼の選択はない。サザエの壺焼きはないけど、生はまぐりやエビ天ぷらなんて代物がある。

コニーアイランドには、ビーチの他に、小さな遊園地がある。乗り物はみんなしょぼいが、唯一のお気に入りはサイクロンだ。木製のジェットコースターで、回転もしなくて上下運動を繰り返すだけの太古の遺跡みたいだが、これがめちゃ怖い。なにがって木製のコースターがキシキシ音を立てながら今にも壊れそうだから。一応コニーアイランド名物かな。後は数年前にできた水族館。規模的にはこれも小さいが、ラッコやペンギンがいて、結構楽しめる。一日に数回ほどイルカやオットセイのショウもある。

前に住んでいた頃に医療廃棄物の不法投棄された使用済みの注射がコニーアイランドのビーチ発見されて一時NYのメディアで問題になったことがあり、怖いのでジョーンズビーチやロングビーチ(ロングアイランドにある)にしかいかなくなったので、コニーアイランドは久しぶりだった。相変わらずここにくるのは貧乏人ばかりだし、ちょっと危険な雰囲気も変わってない。雑多な人種が入り交じって英語以外の会話ばかりが聞こえてくる。マンハッタンではない、もう一つのニューヨークが実感できる場所かもしれない。今回はまだ水も冷たく、泳ぐ気分には慣れなかったけど、ゆっくり水族館を見てきた。もっと暑くなったらまた来よう。




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