Segovia, Spain
1月5日、マドリッドから北へ、電車で約2時間ほどかかって、カスティーリア地方にあるセゴビアという小さな町に着いた。この街にはローマ時代の遺跡が数多く残されていて、2000年昔の水道橋や、中世のとても素敵なお城が今でも残っていると聞き、とても楽しみにしていた。駅を降りるとそこは一見ただのスペインの田舎町だった。
ローマ水道(Aqueducto Romano)の標識を目指して町中をてくてくとゆっくり歩き出した。30分ほど歩いたが、なかなか案内版が見つからず、次第に不安になりだした頃、地元の子と思われるかわいい二人連れの女性に道を尋ねてみた。残念ながら、彼女達はスペイン語しかしゃべらず、英語がまるっきり役に立たなかったが、得意の身振り手振りでなんとか通じたようだ。親切な二人がどうも案内してくれると言っている様子だったのでそのままついて行くことした。5分ほど歩くと目の前に美術の教科書でしか見たことのないローマ水道が見えてきた。遠い昔にこの石作りの水道橋が遥か遠く、ローマまで伸びていたとは、その距離を知っているだけになかなか信じられなかった。
ローマ水道橋を見た後は旧市街地に入った。坂を登り、狭い路地を通り、目指すは町の外れにある王城(アルカサル)だ。15世紀に建てられたこのお城は「白雪姫」のお城のモデルにもなったといわれている。ちょうど旧市街地のはずれと思われる場所まで来た時、ようやくアルカサルが通りの向こうに見えてきた。生涯で初の中世のお城の外観は、想像以上に素晴らしかった。この城の内部は見学可能とあったので、早速入城してみることに。ちょうど丘の上に立つ城の窓からは、セゴビア全土の雄大な景色が見渡せ、ちょっとした王様気分になれる。遠い昔、この土地を納めたカスティーリア王女もこの景色を見ていたのだろう。
お勧めスポット
ローマ水道
アルカサル(王城)
サン・ミリャン教会
キャシードラル(大聖堂)
☆ワンポイント・アドバイス☆
日帰りできます。セゴビアの駅にコインロッカー有り。
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