Bath, StoneHenge, England
ストーンヘンジ
ロンドンから約2時間ほど西に行ったところに世界遺産の「ストーンヘンジ」がある。広大な野原に巨大な石群がただ並んでいるだけの場所だ。ここに行くのが実は念願だったといったら不思議に思うだろうか。小学生の頃、暇潰しによく行った図書館での愛読書は「世界の七不思議」だった。その本の中で紹介されていた「ストーンヘンジ」のページに書かれていたのは、幼心の好奇心をくすぐるに十分だった。
紀元前3千年前頃(今から5千年も昔だ)に建てられたこの巨石群は、一見無秩序に乱立しているようでいて実は緻密に計算されて並んでいる。 まだ世界はエジプト文明の陰暦しかなかった時代に夏至、冬至、春分、秋分の日付を巨石からできる光の陰によって忠実に表していたという。なぜこの時代に日瀝がイギリスで存在していたのかは今も謎のままらしい。ひょっとして宇宙からの訪問者が建てたとか、地球にはかつて近代文明が存在したとか、想像をかきたてられたものだ。
その「ストーンヘンジ」にたどり着いた感想は・・・やっぱりミステリアスで、5千年前のこの地に住んでいたであろう人々の生活に思いを馳せる一時を味わうことができた。かつては巨石の近くまで歩いて行けて、石にさわることもできたようだが、残念ながら現在ではそこまでは近づけないのがちょっと悔しい 。バース (古代ローマの遺産)
ストーンヘンジから1時間ほどさらに西に行くと、「バース」という街がある。ストーンヘンジから続く田舎道を羊と牛を眺めながら進んでいく間、民家らしきものが全くといっていいほど見あたらず、こんなところにほんとに街があるのか不安に思う頃、突然視界が開け、街全体が石づくりの古代都市「バース」が見えてきた。かつてローマ帝国全盛の時代、温泉のあるこの街の名が英語のBath(風呂)の語源になったと聞くとなかなか興味深い。4世紀頃に作られたと言われているお風呂場は、今も当時のままの緑色の湯とともに残されていて、この街一番の観光名所となっている。(さすがに現在は入浴することができないが、ほんわかと暖かい湯にふれることは可能)
街の中心地にはエイヴォン川が流れ、パルトニー橋の辺りの眺めは本当に素晴らしい。ロイヤルクレッセントと呼ばれる三日月型の建造物は現在博物館とホテルになっている。ザ・サーカスと呼ばれている円形に形作られた建物も、一見の価値がある。
☆ワンポイント・アドバイス☆
ロンドンのヴィクトリア駅の隣から、グリーンラインのバスがでている。今回使ったのは「ストーンヘンジ」経由「バース」行きの日帰りツアーだ。日本の観光バスと違ってバスガイドさんの親切なガイドはないが、格安でいけるので以外にお勧め。バースまでは鉄道が通っているので電車でいくのもいいが、「ストーンヘンジ」は野原の真ん中になるので、ソーズベリー駅からバスで40分かけていく方法もあるが、どうせならこのバスツアーがお勧め。
バースにもユースホテルがあるので、時間に余裕があればこの古都に泊まってゆっくりと街の雰囲気を味わうのもいいかも。とにかくこの石造りの古都は美しい。是非一度は訪れてほしいと思う。
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