Amsterdam, Netherland
中央駅
夜の中央駅
アムステルダムといえばちょっとダークなイメージが頭をよぎる。先進国では珍しくドラッグが合法な街、売春が合法な街というのがそのダークなイメージの元になっているのかもしれない。実際のアムステルダムの印象はというと、街中に運河が流れ、陽気ででかい(ほんと背が高い)若者たちが自転車で行き来するなかなか美しい街だ。空港から電車で中央駅に到着すると、その重厚な外観を持つ駅舎に感動する。
日記を読んで以来、一度見てみたかったアンネ・フランクの家へ行ってみる。ナチスの狂気の残り香が漂うような悲しい思いに溢れたアンネの住まいは当時のそのままで現在も残っている。日記に記述されたそのままに、回転式本棚の後ろには隠された階段が今もあった。 壁に飾られた古びた写真の中で明るく笑っているアンネの顔がなんだかとても切なく見えた。
アンネ・フランクの家を重い足取りで出ると、気分転換に美術館めぐりに行くことにした。国立博物館には見たかったフェルメールの「料理女」がある。実物の絵は女性ならではの細やかなタッチがわかるぐらい丁寧に描かれた素晴らしいものだった。ついでにゴッホの作品が揃っているヴィンセント・ヴァン・ゴッホ美術館にも足を伸ばす。あの有名な「ひまわり」、「自画像」など、ゴッホの名作がそろっていてなかなか見ごたえがあった。ニューヨークの近代美術館にある「Sterry Night」の色使いに感動したゴッホの作品をこんなにたくさん見ることができる機会はとても貴重なものだった。
アムステルダムからほんの2時間ほど電車に乗ると「ザーンセ・スカンス」という場所にいける。ここではオランダのイメージとして常に持っていた風車を見ることができる。さすがにアムスの街中にはもう風車は見つけられないので、わざわざ足を運んでみたのだった。ここには風車の他にチーズ工場などもあって、一日のんびり遊びにくるにはいい場所だ。
お勧めスポット
- アンネ・フランクの家
- ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ美術館
- 国立博物館
- 飾り窓
- ザーンセ・スカンス
- マヘレのはね橋
☆ワンポイント・アドバイス☆
街の東側にあの有名な「飾り窓」がある。夕方から運河沿いの建物には怪しい明かりがともり、ドアの前、窓ガラスの向こう側に下着姿の女、男、ゲイまで様々な悩ましい人々の姿が現れる。当然ストリートにも見学目的、別の目的の観光客がびっしりと溢れかえる。予想していたほどきれいな女性は少なく、結構化け物系が多かったりするが、様々な人種がいてびっくりする。白人、黒人だけでなくアジア人までいた。世界で一番古いビジネスとはいえ、今だに合法な国というのもほんとにめずらしい。
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