「X'mas 2001

「ニューヨーク証券取引所前」

「5番街のサックス・フィフス・アベニュー前」


ニューヨークにとって、アメリカにとっていろいろあった2001年も残すところ後僅か、クリスマスのシーズンがやってきた。あの嫌な気持ちを振り払うかのように、ニューヨークの街並は色とりどりのランプやリボン、ツリーで飾り付けがされ、人々はクリスマス気分で盛り上がっている。

今年のクリスマス装飾で一番特徴的なのは、ウォール街のど真ん中、証券取引所の正面に星条旗の電工装飾がなされたことだ。毎年クリスマスツリーは並ぶのだが、この星条旗ははじめて見た。対タリバンへの戦争に踏み出した国への精一杯の右翼的なサポートと受け取ってはちょっと言い過ぎかもしれないが、街のあちらこちらに掲げられた星条旗がクリスマス装飾にまででてくるのはどうもいただけない。

 

「ロックフェラー前の巨大ツリー」

「ロックフェラー前のスケートリンク」


ロックフェラービルの前には今年も巨大なツリーが立った。ニューヨークのクリスマス・シーンの演出には不可欠なツリーだ。毎年このサイズの巨大なモミの木を切り倒し、このクリスマス期間のためだけに使われる。そして1月の頭には静かにどこかに運ばれて、捨てられる。消費経済の代表のようなこのツリーも、今年はたくさんのニューヨーカーの心を和ませるのに役立っていることだろう。

ツリーの前にあるスケートリンク、観光客が思い思いに滑っている。テロ事件で観光客の減少に悩むニューヨーク市が作ったTVCMの一つに、このスケートリンクで華麗な滑りを見せる映画監督、ウッディ・アレンの出演する作品がある。今でもこの華麗な滑りをしているのは彼本人だ、いや、絶対特撮だと、ニューヨーカーの間で論争になっているらしい。 個人的には本物のような気がしているんだが・・・

 

「ロックフェラー前の巨大ツリー正面」

「巨大な贈り物と化したシャネルビル」

5番街の高級デパート、ブランドショップも、年に一度の買い物シーズンであるこのクリスマスに合わせ、目いっぱいの装飾を施し、買い物客の誘致に励んでいる。デパートのウィンドウ・ディスプレーもこの時期は特別バージョンで気合が入っている。代表的なのはLoad and Taylerや、サックス・フィフス・アベニューだろうか。この時期にニューヨークを訪れたら是非ウィンドー・ショッピングを楽しんでみてはいかがだろう。



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