「道端のかき氷屋

NYの夏の風物詩の一つに道端のかき氷屋がある。さすがに日本のように「氷」の看板はついていないので、近くに行ってみないとかき氷屋さんであるのがわかりにくい。
 
NYに長く住んでいる人に聞くと、昔はもっとたくさんかき氷屋さんをあちこちで見かけたそうだが、最近はほんとにたまにしか見かけることがない。ワゴンにでっかい氷の塊を積み、色とりどりのソースの入ったガラス瓶を並べている。
 
お客さんがくると大工さんのカンナのようなもので氷をしゃりしゃりと削って作り出す。さすがに”宇治金時”や”イチゴミルク”がないのでちょっと残念だ。
古くはハーレムの路上でよくみかけたそうなので、ここ数年ということはなく、もう何十年も存在しているらしい。かき氷といえば、日本の風物詩とばかり思っていただけに、海外に出てかき氷が食べれるというのはちょっとした驚きだ。そもそも日本のかき氷がいつからあったのかというのも知らないのだが、ハーレムで生まれたかき氷よりもやはり歴史は古いのだろうか?とすると、日本から伝わったものなのであろうか?そんなことをふと考えつつ、去年購入した日本製かき氷機、”しろくま君”でコンデンスミルクをたっぷりかけた”イチゴミルク”を作って食べようと思うのだった。
   


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