PRAHA, CZECHO




一泊1500円弱の宿にチェックインしてから、年老いた宿の親父にプラハの見所を聞いてみた。ラッキーなことにこの親父は英語がしゃべれるのだ。さすがにチェコ語は全く理解でないので大変心強かった。街の中心部にナチスドイツの侵攻に滅ぼされることを逃れた中世の町並みを残す旧市街地、重厚な歴史を持ち、プラハの美しさの象徴であるチャールズ橋、川向こうの丘の上に聳え立つプラハ城等が親父のお勧めポイントだった。

プルタバ河に架かるカレル橋、その橋の縁に等間隔で銅像が立ち並ぶ。ここは歩行者専用の橋だ。橋の両端に聳え立つ塔(橋の一部)には階段がついており、傾斜のきつい階段を最上階まで登ることができる。この橋塔の上から見るカレル橋の風景はなかなか絶品だった。遠く丘の上に望むプラハ城の景色はどことなく幻想的な、御伽話の世界のようだ。ゆっくりと川辺の景色と並び立つ銅像を眺めながらゆっくりと橋を渡った。(余談: 旅からもどってから見た「ミッション・インポッシブル」というトム・クルーズ主演の映画の冒頭のシーン、橋の袂でスパイが殺される舞台となった風景はまさにこのカレル橋だった。)



橋を渡って丘の上に立つプラハ城を目指す。ふらふらと歩きながら坂道を登っていく途中、後ろを振り返るとプラハの街並みが見渡せるところまで登ってきたことに気がつく。プラハ城には巨大な大聖堂、聖ヴィート教会がある。外からみた城の中心部が大聖堂だったことがわかった。ヨーロッパに渡ってからさまざまな聖堂を見てきたが、ここもまた素晴らしい。このお城は現在は大統領府として実際に使われている。イギリスのバッキンガム宮殿よろしく衛兵交代の儀式までしっかりある。

街の中心にある旧市街地は広々とした広場になっていて、物売り、パフォーマー、観光客で賑わっている。ここにプラハ名物の一つ、旧市庁舎のからくり時計がおいてある。天動説を元に作られた時間軸で読み方はさっぱりわかりません。小窓が二つばかりついており、キリストの12人の使徒たちが毎時00分にここから顔を出すのがちょっぴりおちゃめ。3時の鐘にあわせて時計台の前にいってみると人だかりがしていた。のんびりと広場沿いにあるカフェでチェコビールを昼間から飲むのも旅の醍醐味である。

二日間を美しき古都、プラハでのんびりと歴史に想いを馳せながら過ごした後、ウィーンに向かう夜行列車に乗り込んだ。








☆ワンポイント・アドバイス☆

  プラハは東欧なので、西ヨーロッパに比べて物価が安い。せっかくなのでおいしいチェコ料理をレストランで豪勢に食べてみるのもいいものだ。どちらかというとロシア、ウクライナ系のメニューなのでシチュー系がなかなかおいしい。せいぜいかかって2000円ぐらいで前菜からメインまで一通り食べれてします。ビールもおいしいので見たことのないチェコビールも飲んでおこう。

冬に訪れるならチェコにはいいスキー場が郊外にあるのでいってみるといい。道具は全て借りれるのでバックパックは宿に預けていってみよう。

メトロで30分ぐらいのところにモーツァルト博物館もあります。

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