「ウィンチェスター・ミステリーハウス」

 

 


スティーブン・クリーク・ブルバード(Steven Creek Blvd.)からウィンチェスター・ブルバード(Winchester Blvd.)を少し南下し、映画館「Century 23」の隣、HWY280の手前に赤い屋根が連なったビクトリア調の大きな家が「ウィンチェスター・ミステリーハウス」。ライフル銃で有名な銃製造会社Winchester社の長男の未亡人、サラ・ウィンチェスターが建てたミステリーな屋敷だ。サラは、最愛なる娘と夫を相次いで亡くし、ボストンのある霊媒者を訪ねた。その霊媒者から「娘と夫の死は、 Winchester社のライフル銃で殺された人々の呪いによるもので、その呪いを解く為には、西部に移り、家を建て、1日も休まず増築し続けるしか無い」と告げられた。それ以来亡くなるまでの38年間、サラは雇った大工さんに365日、24時間休むことなく家を建て続けさせたという。この邸宅内には、全160室、40の寝室、13のバスルーム、9の台所、47の暖炉、40の階段、2千枚のドア、1万枚の窓がある家が残った。またその仕組みも複雑で、行き先不明の階段、天井に突き当たる階段、開けると壁になっているドア、収納不可能な収納棚、上下逆さまに立てた柱など、サラ自身も屋敷内の地図がなければ、迷ってしまうほどだったとか。

 

 


ツアーは3種類あり、110部屋を回る「マンションツアー」に参加した。迷路のような家の中をガイドさんなしでは見学できないらしい。「ウィンチェスター・ミステリーハウスへようこそ」と説明が始まった時に、簡単な説明が書いてあるパンフレットを配ってくれる。数は少ないが日本語版もある。

アメリカでは、「13」という数字は「縁起の悪い、不吉な数字(イエス・キリストの処刑された日が13日の金曜日だったから)」とされているが、サラはその「13」を好み、13枚の石畳、13段の階段、13本の椰子の木など、家の内外にその「13」を使用したとの事。見学中、「1、2、3、・・・13だ」といつの間にか数えていた。

また、ティファニー社特注のステンドグラスなどのインテリアも見逃せない。

 

 

 

 

 



また、ガーデンツアーもお勧めだ。これは、ガイドさん無しで、番号を追いながら、庭を散歩するような形でのセルフツアーだ。展示場、録音された説明のテープが所々に流れ、庭には地図などの説明があり、マイペースで見学できる。なんといっても、庭にある噴水の前のベンチに腰掛け、よく整備された広い庭園と屋敷を眺めるのが一番気に入った。

外見からは想像もできないミステリーハウス。シリコンバレーに来たら一度訪れることをお勧めする。

 


「ウィンチェスター・ミステリーハウス」情報いろいろ
公式ウェブサイトはここ

入場料:
マンションツアー (約1時間)
大人(13〜64歳): US$16.95
子供(6〜12歳): US$10.95
シニア(65歳〜): US$13.95

旅行ガイドブックなどに必ずディスカウント・クーポンがあるのでそれを使うと2〜3ドル安くなる。

ガーデンツアー/ギフトショップ/カフェ
無料

営業時間:
9am〜5pm (夏期は7pm迄)。
クリスマスを除き毎日オープン

スペシャル・イベント:
13日金曜日。ハロウィーン。


ページの感想、その他ありましたらこちら

 



Silicon Valley Nowのインデックスにもどる